西バルカン基金との新規協力事業(女性のリーダーシップ地域会合)に関する署名式の開催

令和4年10月21日

 

 本20日、髙田大使は西バルカン基金(WBF)のムラー事務局長とともに、「女性のリーダーシップ地域会合」というプロジェクトに関する契約書に署名を行いました。
 このプロジェクトでは、西バルカンおよびV4地域内外の政財界、CSO等において、女性が平等にリーダーシップを発揮できるよう環境を醸成することを目的とし、具体的には、男女が平等に意思決定に参加できるよう取り組むための地域会合を開催されます。日本政府は西バルカン基金に対し最大53,000ユーロを支援します。
 この日本の支援は、2018年1月に安倍総理(当時)が立ち上げた「西バルカン協力イニシアティブ」の枠組みに基づくもので、EU加盟を目指す西バルカン諸国に対する経済社会改革の支援と西バルカン地域内の協力促進を目的としています。
 
 日本は、EU加盟を目指す西バルカン地域の協力促進を支援するという共通の目的をもつ西バルカン基金との協力を重要視しています。日本はこれまでに西バルカン基金に対し3度支援を行ってきており、最近では2022年3月に、西バルカンおよびヴィシェグラード地域におけるヘイトスピーチや名誉毀損に対応することを目的とした地域会合の開催を支援しました。
 
 また、国際ヴィシェグラード基金(IVF)が昨年に続いて、地域の経験と課題を検証することになりました。昨年5月に開催された第7回「V4プラス日本」外相会議で、茂木外相(当時)がV4各国外相との間で、西バルカン諸国への支援を含む「V4プラス日本」協力の最近の主要な成果を確認し、新しい協力案件の形成に向け、西バルカン諸国所在の各国公館の間で意思疎通を行っていくことで一致しましたが、今回のプロジェクトは、西バルカンにおける日本とV4の協力の好例です。
 
 署名式前の会合で、髙田大使とムラー西バルカン基金事務局長は、西バルカン地域の状況について話し、大使は西バルカン地域をさらに支援するという日本政府のコミットメントについて述べ、西バルカン及びV4地域の両方において新たな案件の可能性を見つけていきたい旨述べました。