西バルカン基金との新規協力事業に関する署名式の開催
令和3年11月12日
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11月12日、髙田大使はムラー西バルカン基金(WBF)事務局長とともに、「ファイアーと称する西バルカン地域及びV4地域における寛容と相互尊重の文化を促進に関する地域会合」という新たなプロジェクトに関する契約書に署名を行いました。
このプロジェクトは、西バルカンおよびV4地域における地域協力の促進に障害となっているヘイトスピーチ及び名誉毀損に対応することを目的とし、民族、宗教、性的マイノリティ、移民を標的とした攻撃的な言動に関する問題に取り組むため、西バルカン及びV4地域の関係者が参加する会議が開催されます。日本政府は西バルカン基金に対し3万ユーロ支援します。
この日本の支援は、2018年1月に安倍総理(当時)が立ち上げた「西バルカン協力イニシアティブ」の枠組みに基づくもので、EU加盟を目指す西バルカン諸国に対する経済社会改革の支援と西バルカン地域内の協力促進を目的としています。
日本は、EU加盟を目指す西バルカン地域の協力促進を支援するという共通の目的をもつ西バルカン基金との協力を重要視しています。日本はこれまでに西バルカン基金に対し2度支援を行っており、最近では本年1月に、西バルカン地域における市民社会へのCOVID-19の影響を評価するプロジェクトのために44,000ユーロを支援しました。
今回、国際ヴィシェグラード基金(IVF)がプロジェクトに参加し、地域の経験と課題を検証することになりました。本年5月に開催された第7回「V4プラス日本」外相会議で、茂木外相(当時)がV4各国外相との間で、西バルカン諸国への支援を含む「V4プラス日本」協力の最近の主要な成果を確認し、新しい協力案件の形成に向け、西バルカン諸国所在の各国公館の間で意思疎通を行っていくことで一致しましたが、今回のプロジェクトは、西バルカンにおける日本とV4の協力の好例です。
署名式前の会合で、高田大使とムラー西バルカン基金事務局長は、西バルカン地域の状況について話し、大使は西バルカン地域をさらに支援するという日本政府のコミットメントについて述べ、西バルカン及びV4地域の両方において新たな案件の可能性を見つけていきたい旨述べました。
(写真撮影時のみマスクを外しています)